1969年に出版された梅棹忠夫著のロングセラーであり名著の『知的生産の技術』を、現在のIT環境の下でどのように活かすのか、ということが書かれているのであろうと想像して購入しました。
Amazonでは批判的なレビューが多いですが、私的には非常に有意義な本となりました。
大凡想像が付いていた内容とは言え、梅棹氏の時代では想像できなかった程に個人が情報を発信するためのツールや環境が揃った現代において、個人が情報を収集し、それを発信にまで繋げる手法について、非常に分かり易く書かれています。
ベースとなるのは梅棹忠夫著の『知的生産の技術』ですが、同書を読んでいない人でも本書は理解できます。
逆に、本書を読んで、梅棹忠夫著の『知的生産の技術』に興味を持たれる人も多いかもしれません。
本書を読んでいて感銘したのは、情報の集め方から発信の仕方までの要領を紹介しているだけで無く、個人が情報を発信する意義についてまで言及していることです。
読み終えた後、個人が情報を発信する勇気とモチベーションが与えられた気がします。
ブログや電子書籍、あるいは商業出版といった狭き門であれ、何かの手段で情報を発信してみたい、と思っている人にはお勧めの本です。