期待して購入しましたが、はっきり言って期待外れの内容でした。
第一章で、集中力を妨げるゲームなどの誘惑的なものは、2時間までにするといった制限よりも、いっそ全くやめてしまう「遮断」こそ効果がある、という考え方には共感しましたが、本書で役に立ったと言うより、既に実践していて共感できたのはここだけでした。
あとは、日常の小さな無駄をなくして塵も積もれば方式で勉強などのための時間を捻出するのだ、という心がけの問題や、気持ちのもちかたというよりは遠回しに語られた根性論だと受け取れます。
正直、無理矢理に本一冊分(それも薄いですが)のボリュームにするために、小手先の時間捻出のための小細工を集めまくった、という印象を受けてしまう内容でした。
そして、学習なり創作なりをするために、こんなせせこましい、はっきり申し上げて貧乏くさいちまちました心がけをせねばならないのかと、がっかりします。
知的生産を、全く楽しめない本です。
また、文章も機械的で味気なく、読後に何も残らない本でした。
知的生産を楽しむのであれば、他の本を当たった方が良いでしょう。