2014年02月06日

『歴史をつかむ技法』山本 博文



歴史的思考力とは何か、ということを、具体的な歴史考証の手法を例に説明している本です。

著者は、私たちが授業で受けてきた歴史を否定はしませんが、「歴史知識」を覚えるだけでは「歴史的思考力」つまり歴史を把握する「技法」が身につかないと主張します。

本書では、日本の歴史を、著者みずから歴史を考証する技法を紹介しながら逐一解説していきます。

著者は東京大学史料編纂所教授という肩書き通り、現在、何気なく教えられている歴史が、如何に史料(資料)を緻密に照らし合わせてたどり着いた学説に基づいているのか、ということを説明します。

その考証の積み重ねは、正直読んでいてうんざりしてしまいます。

しかし、学者達の根気有る調査と考証が現在の主流となっている学説を打ち立ててきたことを改めて知ることで、歴史学の重みが分かります。

ぽっと出の、奇をてらった学説の方が面白いのですが、本書を読むと、一見退屈な定説の重みというものが分かります。

歴史に興味がある人は、定説の重みを感じる為にも、一度読まれると良いでしょう。

ただ、それでも私は「トンデモ」的な歴史解釈が好きなのですが…。


posted by しげぞう at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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