2014年05月23日

『古事記に隠された聖書の暗号』石川 倉二



この著者のデビュー作だであることは後で知りましたが、書店で偶然に発見して購入しました。

私はコテコテの日ユ同祖論者ではありませんが、古代においては世界に国境は無く、現在よりも人々は自由に往来しており、人と共に文化や技術、宗教が世界を移動していたと考えています。

日本の古代においても、ユダヤ発祥の文化や宗教が日本に入り込み人々に影響を与えたであろうとは考えております。

ですから、日本古来の宗教や風習に、古代イスラエルの文化や、場合によっては血が入り込んでいたとしても驚きません。

そして、その手の話が大好きなのです。いずれは自分でも調べてみたい、と考えている分野でもあります。

さて、本書は『古事記』が『旧約聖書』や『新約聖書』をベースに書かれた歴史書である、ということを分析して見せようという本で、これまでにないのは、『古事記』の神々に関する記述方法や構造にあるルールを見つけ出した著者が、実際にそのルールに従って『聖書』との比較を行うという内容です。

斬新だと目を見張ったのは、『古事記』には意味不明な神の名を羅列する記述が多いことが以前から気にはなっていたのですが、著者は、この羅列は一度に紹介される神々の数(柱)によって『聖書』との関係の仕方を決める法則がある、ということを見つけたことです。

その法則が正しいかどうか私には分かりませんが、確かに意味不明だった神々の羅列が、俄然意味を帯び出すのを見せつけられると、思わず興奮しました。

なるほど、著者にとって、この『古事記』の神々の名前の羅列は、全て意味があったのです。

また、『古事記』に記載されている神々の関係性を系図にすると、見事に『聖書』に登場する人々の系図に重なるところは圧巻でした。

ただ、所々やや強引な対比や解釈もありますし、後半はあまり『聖書』に関係の無い、ただの『古事記』解説に流れてしまっていたのが少々残念です。

それでも、『古事記』の解釈と日ユ同祖論の新しいアプローチは画期的でした。

今後の研究を期待したい著者です。


posted by しげぞう at 19:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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