2015年01月11日

『日本人の99%が知らない戦後洗脳史 嘘で塗固められたレジーム』苫米地 英人



少々乱暴ではありますが、本書のメッセージを一言で表すとすれば、「現在の日本のあり方は、敗戦国であるということを再認識すれば理解出来る」とい言うことでしょうか(間違っているかもしれませんが)。

まずは、日本が敗戦国になったとき、戦勝国によって何が行われたのかを知らなくてはならないと本書は主張しています。

本書には、歴史の教科書では触れられていない驚くべき歴史認識が書かれています。簡単に紹介すると以下の様な事柄です。

・敗戦時の日本には、アジア全域から貴金属が集められていた。

・天皇家が戦争関連株で巨額の富を得ていたことを、GHQは「天皇はマネーギャングだ」と呼んでいた。

・教科書では財閥が解体されたと教えられる。それならば現在ある巨大企業が三菱、三井、住友の名の下に存在しているのは何故か?

・天皇家の財産は敗戦時、緊密な関係にあった赤十字を経由してBISに流れていた。

・当時の米軍のトップの経歴を洗うと、皆ウォール街出身である。これは何を意味するか?

・米国でも違憲判決が出されていた累進課税を日本に導入した理由は何か?

・NHKの生みの親がGHQであることは何を意味しているか?

・通商産業省を設立した立役者はドッジだったことの意味は?

・経済企画庁の前身はGHQの民政局であるGSが、ある意図を持って設立していた。

・東京地検特捜部もGSが、ある意図を持って設立していた。

さて、以上は本書で扱っているテーマの一部ですが、これだけ見ても、いかに日本が敗戦国であることを忘れているかということを痛感させてくれるのではないでしょうか。

さて、苫米地氏が最後の方で、日本が国連を脱退すべきであるという、驚いたことに私と同じ意見を主張されます。

しかしそれからどうするか、という部分が苫米地流です。これについてはネタバレになってしまいますので、伏せておきます。

現在の日本に皆さんがうすうす感じている歪みの原因について、もしかしたら本書を読むことですっきりするかもしれません。

まさに、戦後は「洗脳史」だからです。


posted by しげぞう at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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