これほど移民政策の恐ろしさを明確に語った本は少ないのでは無いでしょうか。タイトルもずばりです。
三橋氏は、自民党がレトリックを使いながら進めている「移民政策」の本質を見抜き、経済的な側面だけで無く、社会的な面や国家の維持という面から移民政策の危険さを明快に解説しています。
特に、諸外国での移民政策の顛末が、いかに凄惨な状態であるかを紹介しているところは、日本の移民政策を考える上で、非常に分かり易いでしょう。
また、デフレ脱却を謳う安倍政権が、すっかり竹中平蔵等のグローバル資本主義者らの傀儡政権になっていることは、その経済政策の矛盾からも明らかですが、本書では移民政策においても、安倍政権がグローバル資本主義者等の元に跪いていることを示しています。
それにしても、最近の三橋氏の著書は鬼気迫る者が有ります。
マスコミも学者等も、その権力を恐れてグローバル資本主義者らには逆らいません。いつ社会的抹殺に追い込まれるか分からないからでしょう。
逆に従順な犬であれば、美味しい餌がもらえるのでしょう。
グローバル資本主義者らは、日本国民が貧しくなることで賃金の低下を実現でき、国際競争力を得られます。
最近、三橋氏にスキャンダルが捏造されないか心配しています。小泉政権における竹中平蔵等の売国行為を追跡していた最中に、痴漢をしたとして捕らえられた植草一秀氏を思い出さずにいられないからです。
真相は闇の中ですが、グローバル資本主義者に立ち向かうことは危険なことを示しているのでは無いでしょうか。
しかし、三橋氏は本書で、堂々とグローバル資本主義者らに立ち向かっていると言えます。
本書は、多くの日本人に、日本という国家が存在する内に読んで欲しい本です。
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